先輩剣士の初稽古までの日々
六十の手習い
現在 無外流居合道 初段となったKさんに、居合を始めるまでについてお聞きしました。

調布場所で稽古するKさん
私が居合道に興味を持ったのはもう40年近く前のことになります。
西ドイツ出張の際に土産として購入した小型の折り畳みナイフ、そこから研ぎ澄まされた金属の魅力にはまり、いろんなブレード材質のナイフを集めたこともありました。
もちろん研ぎ澄まされた金属の魅力と言えばやはり日本刀で、美術品として展示されている日本刀の美しさにはかなり惹かれましたが、自分が手に出来るものとは思えず、ただ、その日本刀を用いる武道があるということを雑誌か何かで読み、一時期興味を持ちました。
しかし当時はネットも普及しておらず、自分から進んで動かなければ情報は入手出来ない時代、面倒くさがりの私はその努力を怠り、興味で終わってしまいました。
思い返せば学生時代は友人に誘われてサッカー、入社してからは先輩に誘われてジムカーナ、30歳を過ぎて娘の友達のお父さんに誘われて少年サッカークラブのコーチ、40代後半では会社のOB に誘われて男声合唱団と、誘われるがままにあれこれ関わってきた人生でした。
コロナをきっかけに15年続けた合唱も辞めて2年が経過した頃、何か物足りなさを感じていた時にたまたまYouTubeで試し斬りの動画を見て、そう言えばこういう事に興味を持った頃があったなあと思い出し、ネット検索をしてみると、なんと調布に教室がある。初めて自分から「やってみたい」と思いました。
62歳になる自分の年齢を考えると無理かな?という不安もありました。
その時目にとまったのが剣新会ホームページに掲載されていた先輩剣士の 『ためらいは何の得にもならない!』と言う言葉でした。
その言葉に背中を押され、この歳になって何をためらうことがあるのか?六十の手習い、一丁やってみるか!そんな思いから、見学させていただき、すぐに入会しました。
稽古へ通うようになり、なぜもっと若いうちに始めなかったのか・・若い仲間の稽古や演武を見ていて悔やむこともありますが、でも楽しい!うまく行かなかった形が先生方の助言で腑に落ち、身について行く。
何歳になっても学ぶこと、解らなかったことを理解することは楽しいものです。 袴の紐を後ろで結ぶ際に肩が痛みます、サッカーで傷めた膝もいつまた痛み出すか分かりませんが、今はとにかく一振り一振りを大切にし、ゆっくり前進して行きたいと思っています。
「居合」と言ってもピンとこない人も多いはずです。 老若男女問わず出来る、礼に始まり礼に終わる武道です、興味のある方は一度見学に来てみませんか?







