先輩剣士の初稽古までの日々
居合とはアンチエイジングの極みと悟りけり
入会8年目、現在は居合道参段となったHさんに、
居合を始めるまでについてお聞きしました。

仲間と稽古に励むHさん
剣新会に入会して、居合を始めてから7年半が経過しました。新らためて振り返ってみると年月の長さを感じます。
現在60歳後半となり、我が身の健康と気力を維持するのに頑張っておりますが、居合の稽古が役立っていることを実感しています。
本業の仕事がいまだあり、毎週の稽古には参加出来ませんので、体力と相談しながら日々自宅で時間を見つけては刀を振っています。仕事で疲れていても気力が充実してくるのがわかります。
入会のきっかけは、妻が駅構内ギャラリーで居合の写真を見て、「棒を横に振るより(ゴルフ)縦に振ったほうが似合いそうだから、一度稽古を見学したらどうか」との誘いに乗ったからでした。
妻に誘われるままに見学に行ってみると、老若男女、学生、職業色々の方々が稽古をしていて、運動、規律厳正、ストレス解消と私が継続できる要素があふれていました。
場所長から、「奥様とご主人、ご両人で居合の稽古を始められてはどうですか?」と、お話をいただきましたが、私だけが入会する運びとなっていました。
思い出としては、第8回居合道会国際大会の初段の部で準優勝できたことです。当時は「こんなものなのかなァ~」と、意に介していませんでしたが、その後の試合結果をみると6年前決勝のステージまで行けたことは大変な経験をしたんだ!と、思い起こす様になりました。
納刀をする姿が凛々しいHさん
達人の先生や先輩方に恵まれご指導を受けながら、無外流居合兵道参段を取得しましたが、稽古不足もあり最近は踊り場にいます。
しかし、四段位を目指して本身で稽古を始め、再び表舞台に躍り出ることを夢見ています。
これからもなお階段をゆっくりでも楽しみながら、登ろうと思っております。
私にとっては、居合はアンチエイジング道の極みです。