先輩剣士の初稽古までの日々
心と躰の調和
現在居合道初段となったKさんに、
居合を始めるまでについてお聞きしました。
真剣な眼差しで稽古をするKさん
皆さん、こんにちは。今回のコラム担当Kです。
今年も暑い夏がやって参りました。マスクをする夏は更に暑く感じますね。
ところで、居合を始めるまで私は夏が苦手でした。日本の夏特有の高温多湿にうんざりし、物事に対してもポジティブな気持ちになれない、私が剣新会に入会し、居合を始めたのはそのような夏の日でした。
元々、居合という武道に子供の頃から興味があり、これから年齢を重ねても出来そうな点も魅力に感じ、道場をインターネットで探していました。
剣新会の見学当日、刀を黙々と振り稽古に集中する姿がかっこよく、指導されていた先生も穏やかで丁寧な印象でした。稽古場の雰囲気も明るかったので、楽しく続けられそうだと思い、入会を決めました。
居合は稽古着の着付け、礼法など刀を振らない稽古から始まります。現代の生活では触れることの出来ない文化を学ぶ機会は私にとって良い刺激になっています。
居合の形の稽古を黙々とする中で、稽古場の温度や流れる風の音、素足の感触、刃音など五感を意識することが、心と躰の働きを調和させるツールのように感じています。
現在、入会から二年目となり、初年度より夏の感じ方が変わりました。紫陽花は雨が降っていた方が活き活きと輝き、「暑くて嫌になっちゃう!」と思うことすら生きてるーーーっ! って感じます。「毎週楽しく刀を振る」をモットーに弐段を目指して稽古を続けていきたいと思います。
しみじみと自分や周囲の環境に向き合い調和する時間。
御興味のある方は、ぜひ見学に来て下さい。