先輩剣士の初稽古までの日々
縁に導かれて、居合の道へ
現在 無外流居合道 初段となったNさんに、居合を始めるまでについてお聞きしました。

調布場所で稽古するNさん
私は学生の頃から幕末の歴史(特に新撰組、会津藩の歴史)にとても興味を持っていました。
歴史の教科書の1ページで纏められている彼らの辿った軌跡は、戊辰戦争における敗者の立場としてのみ描かれていることに対して、若く未熟な自分には少し違和感が感じられました。
彼らが命をかけて守りたかったもの、そして最後まで貫いた武士道に私は強く惹かれました。
2024年8月に引っ越してきた調布市は、新撰組ゆかりの地であり、何か縁を感じました。
同時に、歴史上の彼らと近づくには武の道に入っていく必要があるだろう、そう考えて居合道を始めたいと思い、剣新会調布場所に見学に行き、即入会の手続きを取りました。
今になって振り返ると、この時自分が下した判断が人生においての大きな転換点であり、新しい自分に出会うことが出来た素晴らしいきっかけになったと思っています。
日々の稽古は新しい気づきの連続です。
頭ではわかっていても実際の自分の体の動きは微妙に違っていることが多いです。
自分では出来ていると思っていても、それは勘違いにすぎず、先生にご指摘を頂いて自分の癖に気づく、その繰り返しだと思っています。
私はそんな日々の稽古が楽しくて仕方がありません。
この「楽しい」という感情は、映画や本を読んでワクワクして楽しい、友人と遊んで楽しいといった感情とは違い、居合道の奥深さに触れて自分がその末端から少しずつその深淵に入り込んでいくことに喜びを感じるという感覚です。適切かはわからないですが、「武者震い」というのはこの感覚の究極のあり方なのかなと思います。
もっと稽古したい、もっと居合道に入り込んでいきたい、毎日居合のことを考えて楽しい気持ちになる、そんな自分になるなんて居合を始める前には想像もできませんでした。
調布場所は稽古仲間が増え、いつも良い刺激をもらっています。
稽古中は自らの鍛錬に全集中する、そんな人が1人、2人と同じ空間にいること自体が、日常で味わうことのない貴重な時間でもあります。
もし少しでも興味がありましたら、ぜひ飛び込んできてください。
居合を通して私が新しい私に出会えたように、あなたにもきっと、新しい自分との出会いがあると思います。
ぜひ一緒に稽古しましょう。






